2013年6月14日金曜日

悔しくないよー

うちの兄4歳は天の邪鬼。してほしいことをしてほしくないと言い、ほしいものを欲しくないと言う。

幼稚園の園便りで、「クラス対抗のリレーに負けて帰った教室で、誰からか『悔しくないよ』という声が。それに対して、ほかの子が『ぼくは悔しい』『私も』となり、みんなで頑張ろうという空気になりました」と書いてあったのを、こあらさんが見つけて、「この悔しくないって言ったの、兄4歳じゃない?」と言う。
う、そうかも?
そこで本人に聞いてみると、なんと、そうだと言う!
「え、負けても悔しくなかったの? 悔しかったのにそう言っちゃったんじゃなくて?」
「うん、くーやしくなーいもーん」
「えー、でもほかの子は悔しいって言ってたんでしょ? ほかにも悔しくない子いた?」(だんだんムキになる母)
「いない」
「え」(まじか。やっぱりお前か!)


子どもが幼稚園で孤立するんじゃないかとか、疑心暗鬼になる母(わたし)。
しつこいが、寝る前にもう一度聞いてみる。
「あのね、悔しくなくても、競争は頑張って走ったんだよね?」(願望入り)
「うん、頑張ったよ」
「そうだよね、頑張って、勝てたときは、嬉しいよね?」(誘導尋問の様相)
「うん。みんながわーいってなって、嬉しいよー」

ではなぜ悔しくないのだ? と疑問の母、首をひねる。
「だからねー、負けたらほんと、ショックなんだよー」
「、、、、え?」
「ショックーってね、がっくりするの」
「、、、ショックで、辛くて、くそーって思うのが、悔しいってことだよ?」
「ん?」
「RIN太郎、、、、(生温い笑い)悔しい、って、、、そうだな、頑張って組み立てたプラレールが最後うまく繋がらなくて壊れちゃう時みたいな気持ちだよ」
「、、、、。」
「ねえ、間違えちゃった?」(ひどい母)
「ん?」
「競争、負けてほんとは悔しかったけど、悔しくないって間違えた?」

兄4歳は少し考えて、にやっと笑い、ふとんに突っ伏した。
「もう、その話は明日にしようよ、、、」
そんなこなれた言い回しを使うから、言葉の意味の勘違いの可能性をまったく考慮できないんじゃ!